死に髪の棲む家

死に髪の棲む家 (角川ホラー文庫) - 織部 泰助 評価:★★★★ 福岡県の素封家・匳家では、葬儀の際に死者の口に髪を詰めるという奇妙な因習があった。その匳家の屋敷で身元不明の老人が首を吊って死亡する。 たまたま滞在していた作家の出雲は老人の葬儀に関わることになり、山中にある番屋で死者と一晩過ごすことになる。しかし翌朝、床は人毛で埋め尽くされ、死者が別人に入れ替わっていた。密室状態だった番…

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アミュレット・ホテル

アミュレット・ホテル (光文社文庫) - 方丈 貴恵 評価:★★★★ 犯罪者御用達のアミュレット・ホテル。法律違反のサービスは満点だが、ホテル内での殺人は御法度。掟を破った犯人はホテル専属の探偵が暴き出し、”処理” される・・・* * * * * * * * * * アミュレット・ホテルの別館は会員制。ただしそれは犯罪者に限られる。そこでは警察などの国家権力が及ばず、対価を支払えば銃器や毒…

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甦る殺人者 天久鷹央の事件カルテ 完全版

甦る殺人者 天久鷹央の事件カルテ 完全版 (実業之日本社文庫) - 知念 実希人 評価:★★★☆ 都内で次々に起こる連続絞殺事件。現場には「私は既に死んでいる」という犯人のメッセージが。遺体から検出したDNAを鑑定したところ、なんと犯人は4年前に死んでいることが判明する・・・ 天才診断医・天久鷹央と外科医・小鳥遊優が事件に挑む、医療ミステリー・シリーズ、第8巻。* * * * * * * …

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2025年11月に読んだ本

 個別の記事として採りあげなかった作品について記します。航空自衛隊 副官 怜於奈 4・5 (数多久遠)[ハルキ文庫]★★★航空自衛隊 副官 怜於奈4 (ハルキ文庫) - 数多久遠航空自衛隊 副官 怜於奈5 (ハルキ文庫) - 数多久遠 南西航空方面隊・二等空尉の斑尾怜於奈が、溝ノ口司令官の「副官」として過ごす日々を描くシリーズ。「4」○隊のVIP(司令官&幹部)専用車のドライバーたち…

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いけないII

いけないII (文春文庫) - 道尾 秀介 評価:★★★★ 短編ミステリの最後に一枚の写真が掲載されている。その写真の解釈によって物語の様相がガラリと変化する。 ニブイ人のために(笑)、解説のウェブサイトまで用意されている親切設計(おいおい)。* * * * * * * * * * 四つの短編ミステリを収録。それぞれ、文章のみでも完結しているのだが、最終ページのあとに写真が一枚掲載されてい…

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歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理

歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理 (角川ホラー文庫) - 三津田 信三 評価:★★★★ 京都にある無明大学には「怪異民俗学研究室」(怪民研)がある。作家であり探偵でもある刀城言耶の研究室だ。一回生の瞳星愛は自ら体験した怪異を語るため怪民研を訪れるが、そこにいたのは言耶の助手で大学院生の天弓馬人だった・・・* * * * * * * * * * 京都にある無明大学は、作家で探偵でもある刀城…

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豊臣探偵奇譚

豊臣探偵奇譚 (ハヤカワ文庫JA) - 獅子宮 敏彦 評価:★★★☆ 養父・豊臣秀長の死により13歳で100万石の大名となった秀保。武芸は苦手で書物が好きな少年秀保は、命を狙われる身でもある。そんなとき、散楽芸人の日魅火・亜夜火の姉妹が現れた。二人に護られながら、秀保は自らが遭遇した怪異の謎を解いていく。* * * * * * * * * * 豊臣秀保(とよとみ・ひでやす)は、秀吉の姉の息…

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終わった恋、はじめました

終わった恋、はじめました (講談社タイガ) - 小川晴央 評価:★★★★ 会社員の拓斗は上司と衝突して退職した。そこへ一年ぶりに妹から電話がかかってくる。それを切っ掛けに、8年前の高校時代に恋人だった女性を探す旅に出ることに。 難病を抱えて入院していた彼女との想い出を胸に大阪から東京へ。果たして再会は叶うのか・・・* * * * * * * * * * 高校の陸上部での練習中、靱帯を痛めた…

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ブラックサマーの殺人

ブラックサマーの殺人 ワシントン・ポー (ハヤカワ・ミステリ文庫) - M W クレイヴン, 東野 さやか 評価:★★★★☆ カリスマシェフとして名を馳せたジャレド・キートンは、自分の娘・エリザベスを殺害した容疑で刑事ポーに逮捕され、裁判で実刑が下り収監された。 しかしその6年後、エリザベスが生きて姿を現した。弁護士はジャレドの再審を請求し、釈放は時間の問題に。 窮地に陥ったポーの元へ分析…

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記憶の鍵盤

記憶の鍵盤(新潮文庫nex) - 緒乃ワサビ 評価:★★★☆ 高校三年生の茂住歩人は ”ピアノの音だけ” が聞こえない。いつからなのか、なぜなのかの記憶は曖昧だ。いまは天才的なピアノの才能を持つ弟の学費を稼ぐため、バイトに明け暮れる日々。学校では、思いを寄せる同級生・絵莉との関係も曖昧だ。 そんなとき、歩人は文化祭で謎めいた少女・沙里と出会う。「わたしには、未来の記憶がある」という彼女の勧…

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