暗闇神事 猿楽の舞 探偵・朱雀十五の事件簿6

暗闇神事 猿神の舞 探偵・朱雀十五の事件簿6 (角川ホラー文庫) - 藤木 稟 評価:★★★☆ 昭和13年、浅草。残忍な通り魔事件が巷を騒がせていた頃。 人気の歌舞伎一座・猿田屋は襲名披露興業を行っていた。しかしその最中、猿田屋の内儀が殺される。その遺体の状況は通り魔事件の被害者と酷似していた・・・ 盲目の弁護士・朱雀十五の活躍するシリーズ、第6弾。* * * * * * * * * * …

続きを読む

幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする

幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex) - 柞刈湯葉 評価:★★★ 理系大学生の谷原豊は、鵜沼ハルという謎の女性と出会い、彼女の仕事である霊媒師の助手というアルバイトをすることになった。 ハルと一緒に慰霊を続けるうちに、谷原は彼女と街に潜む秘密に気づいていく・・・* * * * * * * * * * 主人公兼語り手は、大学に入学したばかりの谷原豊(たにはら・ゆた…

続きを読む

奇岩館の殺人

奇岩館の殺人 (宝島社文庫) - 高野結史 評価:★★★☆ 孤島に建てられた洋館・奇岩館にやってきた青年・佐藤。そこで猟奇的な連続殺人事件が起こる。しかしそれは「探偵」役のために用意された、実際に殺人が行われるという究極の参加型推理ゲームだった。 自分は「被害者」役なのでは? と気づいた佐藤は、自分が殺される前にゲームを終了させるべく、奮闘を始めるのだが・・・* * * * * * *…

続きを読む

悪魔の寵児

金田一耕助ファイル15 悪魔の寵児<金田一耕助ファイル> (角川文庫) - 横溝 正史  元軍人の資産家・風間欣吾の妻が、無名の画家との心中死体となって発見される。そしてここから、欣吾の愛人たちを巡る猟奇的な連続殺人が始まる。  金田一耕助が、事件の陰で暗躍する〈雨男〉の正体に迫っていく。* * * * * * * * * * 時代は昭和33年。梅雨のさなかの6月に事件が始まる。 戦…

続きを読む

推しの殺人

推しの殺人 (宝島社文庫) - 遠藤かたる 評価:★★★★ 三人組の女性地下アイドル「ベイビー★スターライト」。しかしメンバーの一人が殺人を犯してしまう。しかしアイドルを続けるために、三人は結束して隠蔽を図る。なんとか死体を山中に埋めることに成功するのだが・・・ 第22回(2023年)「このミステリーがすごい!」大賞・文庫グランプリ受賞作。* * * * * * * * * * 大阪を地盤…

続きを読む

透明な螺旋

透明な螺旋 (文春文庫 ひ 13-14) - 東野 圭吾 評価:★★★☆ 南房総で男の銃殺死体が発見され、同棲相手の女は行方をくらませていた。捜査に当たった草薙と内海薫は、捜査資料の中で湯川学の名を発見する。 草薙は湯川のもとを尋ねるが、彼は横須賀のマンションで意外な生活を送っていた。 表題作の長編と短編一作を収録した、ガリレオ・シリーズ第10巻。* * * * * * * * * *「透…

続きを読む

両京十五日 I 凶兆 / II 天命

両京十五日1 凶兆 (ハヤカワ・ミステリ) - 馬伯庸, 齊藤 正高, 泊 功 両京十五日2 天命 (ハヤカワ・ミステリ) - 馬伯庸, 齊藤 正高, 泊 功 評価:★★★★ 1425年の中国大陸。明国の皇太子・朱瞻基は南京に遣わされるが、そこで暗殺計画に巻き込まれる。同時に北京にいる皇帝が危篤であるとの報が入り、朱瞻基は3人の仲間とともに南京を脱出、1000kmを隔てた北京を目指す…

続きを読む

アキレウスの背中

アキレウスの背中 (文春文庫) - 長浦 京 評価:★★★★ 東京で開催される国際マラソン大会。しかし参加予定の日本人選手の元へ脅迫状が届いた。大会がテロの標的になると考えた警視庁は特別チーム〈MIT〉を編成した。その班長となった下水流悠宇の奮闘を描くサスペンス。* * * * * * * * * * 東京で開催される国際陸連公認のマラソン大会WCCR(World Champions …

続きを読む

バチカン奇跡調査官 ウエイブスタンの怪物

バチカン奇跡調査官 ウエイブスタンの怪物 (角川ホラー文庫) - 藤木 稟 評価:★★★ カソリックの総本山、バチカン市国。そこには、世界中から寄せられてくる "奇跡" 発見の報に対してその真偽を判別する調査機関『聖徒の座』がある。 そこに所属する天才科学者の平賀と、その相棒で古文書の解析と暗号解読の達人・ロベルト。「奇跡調査官」である神父二人の活躍を描く第24弾。 短編集としては7巻…

続きを読む

五つの季節に探偵は

五つの季節に探偵は (角川文庫) - 逸木 裕 評価:★★★★ 探偵の父を持つ高校二年生の榊原みどりは、友人から依頼された調査をきっかけに探偵としての能力に目覚める。 十代から三十代までに彼女が遭遇した五つの事件を描いていく。 第75回(2022年)日本推理作家協会短編部門受賞作を含む連作短編集。* * * * * * * * * * デビュー作『虹を待つ彼女』以来、いくつかの作品にサ…

続きを読む