7月6日(土)に開かれた ”宇宙戦艦ヤマト祭り” コンサートへ、かみさんと2人で行って参りました。
《YAMATO & VILLAINS!!》とあるように、”悪役” の側の音楽をメインに曲目が組まれたコンサート。日本各地で開かれてるみたいですが、私たちは2021年に続き二度目の参加です。
前回は東京オペラシティでしたが、今回はなんとサントリーホール。ここも国内で最上級のコンサートホールでしょう。「六本木一丁目」という、なんとも都会的な名の駅から徒歩5分のところにあります。
開場は13:15なのですが、13:10に会場に着きました。すると、ホール前には既に多くのお客さんの姿が。
年配の方が多いのは毎回のことなのですが、ご夫婦かと思われるペアも目立ちます。私たちのすぐ前には、小学生くらいのお子さんを二人連れたお父さんの姿もありました。
前回の2021年7月は、まだコロナ禍の中。やっと一回目のワクチン接種が始まったあたりですかね。
いまは検温も手指の消毒もなく、マスクを着用してない方もたくさんいます。ちなみに私らは着けてました。なにせ高齢者なもので(笑)。
入り口を通ると、花束も展示してあります。
添えられているイラストがお茶目です。
私たちの席は1階の右端のほうだったんですが、そこから観たステージは
パイプオルガンもあります。
ちなみに天井の方はこんな感じ。いかにも音響がよさそう。
開演時間には、ほぼ満席の状態になりました。
演目と感想について簡単に書いていきます。
<プログラム>宮川泰 作曲/宮川彬良 作編曲・指揮
【長大なる序曲】
1.「白色彗星」(パイプオルガン独奏:石丸由佳)
2021年と同じく石丸さんの演奏。
オペラシティのパイプオルガンを聴いた時には、なにせナマで聴くのが初めてだったので、ただただ感慨にふけっていたのですが、今回、このサントリーホールでは、第一音から音の迫力に圧倒されっぱなしでした。
腹の底までズズズズーンと、圧力が加えられるように響き渡る感じで、白色彗星の禍々しいイメージが嫌でも頭の中に再生されます。
前回とは違う意味で、震えるような思いで聞きました。
2.組曲「宇宙戦艦ヤマト」
交響組曲の「序曲」、そして「宇宙戦艦ヤマト」のテーマ、
「ブラックタイガー」、「大いなる愛」の4曲をベースにしたもの。
スキャットはゆうきさんという方。オリジナル版の川島和子さんはもちろん、リメイク版のyuccaさんも素晴らしいけど、この人のスキャットも実に良い雰囲気で、吹奏楽の演奏にマッチしてます。
パンフを見たら、NHKの朝ドラ『ブギウギ』で歌唱指導もしていたとこのこと。このドラマ、かみさんが熱心に観てましたねぇ。
そしてここから吹奏楽の演奏が始まるのですが、その響きにまたまたビックリ。頭の上まで突き抜けるように、力強く音が鳴っています。ホールの音響がすごいとは思っていましたが、ここまで鮮やかに聞こえるとは驚きでした。
そして、ヤマトのテーマが聞こえ始めると、目がウルウルし始めてしまうのはもう ”お約束” ですね。もはや条件反射と化しているのでしょう(おいおい)。
ここまですすんだところで宮川彬良さんのMCが入ります。
今回、サントリーホールは満席なのですけど、そんなとき、たいてい開始が5分10分遅れるものなのだそうですが、今回は時間ぴったりに始まった。
だから「最初の一音から聞き逃すまい、という人ばかりなのでしょう」と。
私は「ヤマトのファンは勤勉なのだよ、フッフッフッ」(←誰?)と、心の中で呟いていました(笑)。
【Yamato & Villains part 1】
ここはガミラス(デスラー)が主役。
3.地球を飛び立つヤマト
4.ガミラス国歌「永久に讃えよ我が光」(歌入り)
5.デスラーのボレロ
この曲はCDではもう何回も聴いているし、2021年のコンサートでも聴いたのですが・・・実は今回、この曲を聴いて初めて涙がこぼれました。
やはり「2202」を経て、「2205」でのデスラーを観たことが大きいでしょう。私も年齢を重ね、いろんなものを背負ってきましたし、未だに背負っているものもあります。そんな諸々が合わさって、今回の涙になったのかも知れません。
6.艦隊集結
7.コスモタイガー(Wan・Dah・Bah)
男声コーラスのワンダバが入ります。
ピアノは前回の宮川知子に代わり中島剛さんという方。これも素晴らしい。
8.イスカンダル
ここまでで part.1 が終了。ここで20分の休憩。
【Yamato & Villains part 2】
第2部は白色彗星帝国ガトランティス(ズォーダー)が主役。
9.白色彗星(キース・エマーソンに捧ぐ)
10.大帝ズォーダー
11.翼~かならずここへ~
12.ドッグ・ファイト
13.果てしなき戦い
14.ヤマト渦中へ
2021年の記事にも書いたけど、この part.2 は「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト2202」をベースにした構成かと思う。
「大帝ズォーダー」のメロディの美しさと哀しさは特筆ものだし、「ドッグ・ファイト」「果てしなき戦い」とともに、「2202」印象づける名曲。
【Yamato & Villains part 3】
ここからは「暗黒星団帝国」の世界。
15.自動惑星ゴルバ
生演奏で聴くのは2021年に続き2回目。
前回も思ったけど、「白色彗星」とこれを生演奏で、しかも複数回も聞けるなんて。長生きはするものです(笑)。
16.暗黒星団帝国
これは2021年の時にはなかった曲ですね。新たに追加ということですかね。
「ヤマトよ永遠に REBEL3199」でも流れるでしょうし。
17.別離
「5.デスラーのボレロ」につづき、ここでも涙が出てきてしまいました。
旧作のサーシャより、「2205」でのスターシャが頭に浮かんだら、もう泣いてましたねぇ・・・。
いろいろ言われるリメイク版ですが、私は肯定しますよ、ええ。
18.愛
ここは2021年と同じ曲で〆、ですね。
◎アンコール
ここからはアンコールとなります。
(1)愛は今も光
「2205」の主題歌。オリジナルは平原綾香さんですが、今回はゆうきさんによる歌唱。これもよかった。
(2)カーテンコール
「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト2202」に「カーテンコール」というタイトルで収録されている曲。
もともとは「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト」に「SCARLET SCARF - 真赤なスカーフ」というタイトルで収録されていた曲。
この曲の思い出については、2021年の記事に書いたので割愛(笑)。
(3)宇宙戦艦ヤマト
ヤマトのコンサートでは、最後にこの曲を会場のお客さんとともに合唱するのがデフォルトだったんだけど、前回はコロナ禍の最中、ワンダバ合唱団の方の歌に合わせての拍手、という形でした。
今回は満を持しての全員合唱。私ももちろん起立したのですが、イントロが始まったら急に感極まってしまい、涙と鼻水が同時に噴き出すというトンデモナイ事態に。はたから見たら、なんとも情けないジイサンに見えたことでしょう。幸い、かみさんには気づかれなかった(と思う)のですが。
もう歌うどころの騒ぎではなかったのが、それでもなんとか気力を振り絞り、二番の歌詞の「誰かがこれをやらねばならぬ 期待の人が俺たちならば」だけは、なんとか声に出しましたよ・・・
これでコンサート全ての演目が終了。
素晴らしい演奏者の方々、ホールの音響、そして観客の皆さんの熱気と、素晴らしいものばかりが集まったコンサートでした。後でかみさんとも話したんですが、「行って良かった」とホントに思いました。
ホールの外に出てみたら、雷が鳴って雨が。
家に電話してみたら、留守番をしていた家人が「こっちも雨がすごい。さっき近くに雷が落ちたみたいで、もの凄い音がした」とのこと。
とはいっても、六本木から家まで二時間くらいかかりましたからね。最寄り駅に着いた時には、もう雨は上がってました。
さて、「3199」公開まであと2週間となりました。
猛暑に負けずに、体調に気をつけて、その日を迎えようと思っています。
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