2022年 読んだ本ベスト30




 新型コロナウイルスも第8波だそうで。いったい第何波まで行くのでしょうね。いつか「現在コロナウイルス感染の第888波が進行中です」なんて間抜けなニュースが読まれる日は来るのでしょうか・・・そんな下らないことを考えている今日この頃、皆様は如何にお過ごしでしょうか。私 mojo はなんとか無事に生きております。ワクチン接種も5回こなしました。



 ということで、年末恒例のランキング発表です。



 毎回書いてますが、私 mojo の独断と偏見で決めてます。皆さんの評価と一致しない場合もあるかと思いますが、私の好みの問題ですので、石を投げたりせずに(笑)ご寛恕ください。



 対象は、原則としてオリジナルのフィクション作品のみです。
 今年読んだフィクション作品は201冊。総ページ数は文庫で7600ページあまり。一日あたり200ページちょっとくらい読んでた計算になりますね。

 ノンフィクションも10冊くらいは読んでるんですが、記事にはしてませんし、ランキングにも入れてません。これは例年通りです。



 シリーズ作品や、文庫化に際しての分冊化などの場合は1つにまとめてしまったものもあります。悪しからずご容赦ください。



 あと、挙げてある本の中にはまだ記事に書いてないものも含まれます。現時点で、読了したのにまだupしてない本が12冊ほどあります。1月中にはupを終える予定です。





 それでは第1位~第10位まで。私の評価では1~7位までが星4つ半、8位以下は星4つです。



第1位 魔眼の匣の殺人 (今村昌弘) [創元推理文庫]

 真価が問われるデビュー2作目。高いハードルを軽々とクリア。



第2位 ノースライト (横山秀夫) [新潮文庫]

 久しぶりの横山秀夫。ご病気だと伺ってますがいかがなのでしょう。



第3位 まほり 上下 (高田大介) [角川文庫]

 主役カップルがいいなあ。特にヒロインのキャラが大好きだ。



第4位 隷王戦記 全3巻 (森山光太郎) [ハヤカワ文庫JA]

 久々のガチな英雄戦記ファンタジー。次作も期待してしまう。



第5位 星砕きの娘 (松葉屋なつみ) [創元推理文庫]

 平安時代の日本を思わせる骨太ファンタジー。ヒロインが泣かせる。



第6位 ハケンアニメ! (辻村深月) [マガジンハウス文庫]

 アニメ業界への愛が溢れてる。続編希望。映画も良作だった。



第7位 いつかの岸辺に跳ねていく (加納朋子) [幻冬舎文庫]

 友人以上恋人未満だけどお互いが気になる男女。とってもいい話。



第8位 殺しへのライン (アンソニー・ホロヴィッツ) [創元推理文庫]

 毎回思うが伏線の巧みさよ。目の前にあるのに気づけないんだよなぁ。



第9位 僕が愛したすべての君へ / 君を愛したひとりの僕へ

    / 僕が君の名前を呼ぶから (乙野四万字) [ハヤカワ文庫JA]

 パラレルワールド・ラブストーリー。三冊で一つの物語。



第10位 イマジン? (有川ひろ) [幻冬舎文庫]

 さすがの小説の達人。お仕事小説でもハズレなし。





つづいて第11位~第20位まで。評価はすべて星4つ。



第11位 カエルの小指 a murder of  crows (道尾秀介) [講談社文庫]

 『カラスの親指』の続編。懐かしいキャラも新キャラもみんないい。



第12位 コワルスキーの大冒険 クラッシャージョウ別巻3

    (高千穂遙) [ハヤカワ文庫JA]

 海賊退治の連合宇宙軍大佐、44年目の復活。お帰りなさい!



第13位 風と行く者 -守り人外伝- (上橋菜穂子) [新潮文庫]

 『守り人』シリーズ、もっと書いてほしいなぁ。



第14位 記憶の中の誘拐 赤い博物館 (大山誠一郎) [文春文庫]

 切れ味素晴らしい短編ミステリの連作集。



第15位 魔偶の如き齎すもの (三津田信三) [講談社文庫]

 刀城言耶シリーズの短編集。この雰囲気がタマラナイ。



第16位 ここから先は何もない (山田正紀) [河出文庫]

 山田正紀版『星を継ぐもの』。宇宙スケールのSFミステリ。



第17位 イスランの白琥珀 (乾石智子) [創元推理文庫]

 凋落する一方の魔道帝国イスリルを救おうとする一人の魔道師の物語。



第18位 天空の防疫要塞 (銅大) [ハヤカワ文庫JA]

 久しぶりに、宇宙での戦いを描いたスペースオペラを読んだかな。



第19位 黄昏のベルリン (連城三紀彦) [創元推理文庫]

 ホラを吹くなら、これくらいスケールが大きいホラがいい。



第20位 いちばん初めにあった海 (加納朋子) [幻冬舎文庫]

 2人の少女を描いた2つの物語。作者はこういうの書いたらホントうまい。





つづいて第21位~第30位まで。こちらもすべて星4つ。



第21位 陰陽少女 (古野まほろ) [講談社文庫]

 全編スラップスティックだけど謎解きはガチ。



第22位 Rのつく月は気をつけよう 賢者のグラス (石持浅海) [祥伝社文庫]

 酒を飲みながら日常の中に浮かび上がる謎を解く。ラストが素敵。



第23位 早朝始発の殺風景 (青崎有吾) [集英社文庫]

 作者の会話の描写がホントにうまいのに感心してしまう。



第24位 新任刑事 上下 (古野まほろ) [新潮文庫]

 お仕事小説であり、かつ本格ミステリ。



第25位 新任巡査 上下 (古野まほろ) [新潮文庫]

 お仕事小説であり、かつ本格ミステリ。



第26位 巨大幽霊マンモス事件 (二階堂黎人) [講談社文庫]

 "マンモスの正体" にもうちょっと工夫があれば、もっと上位にいた作品。



第27位 聖エセルドレダ女学院の殺人 (ジュリー・ベリー) [創元推理文庫]

 7人の少女が殺人事件の隠蔽と犯人捜しに大騒ぎ。



第28位 飢え渇く神の地 (鴇澤亜妃子) [創元推理文庫]

 派手ではないんだけどじっくり読ませるファンタジー。



第29位 或るエジプト十字架の謎 (柄刀一) [光文社文庫]

 クイーンの "本歌取り" ミステリ。



第30位 月の落とし子 (穂波了) [ハヤカワ文庫JA]

 日本版『アンドロメダ病原体』。SFだけどアガサ・クリスティ賞(笑)。





 ベスト30は以上なのですが、例年31~60位まで紹介しているので以下に掲げます。ここまでくると順位は余り意味がないので読了順に載せます。

 基本みな星4つなのですが、題名に☆印がある4作品は星3つ半です。





<1月>

歓喜の歌 博物館惑星III (菅浩江) [ハヤカワ文庫JA]

さよならアリアドネ (宮地昌幸) [ハヤカワ文庫JA]

本と鍵の季節 (米澤穂信) [集英社文庫]

贖い 上下 (五十嵐貴久) [双葉文庫]



<2月>

ミステリー・アリーナ (深水黎一郎) [講談社文庫]

夏を取り戻す (岡崎琢磨) [創元推理文庫]

星巡りの瞳 (松葉屋なつみ) [創元推理文庫]



<3月>

☆炎舞館の殺人 (月原渉) [新潮文庫nex]

私という名の変奏曲 (連城三紀彦) [河出文庫]

炎のタペストリー (乾石智子) [ちくま文庫]

☆むかしむかしあるところに、死体がありました。 (青柳碧人) [双葉文庫]

紅のアンデッド 法医昆虫学捜査官 (川瀬七緖) [講談社文庫]

大宇宙の少年 (R・A・ハインライン) [創元SF文庫]



<4月>

黄泉がえり / 黄泉がえりagain (梶尾真治) [新潮文庫]

妖鳥(ハルピュイア) 山田正紀・超絶ミステリコレクション#1 (山田正紀) [徳間文庫]

星詠師の記憶 (阿津川辰海) [光文社文庫]

滅びの鐘 (乾石智子) [創元推理文庫]



<5月>

だから殺せなかった (一本木透) [創元推理文庫]



<6月>

☆錆びた太陽 (恩田陸) [朝日文庫]

名探偵誕生 (似鳥鶏) [実業之日本社文庫]

コミュ障探偵の地味すぎる事件簿 (似鳥鶏) [角川文庫]



<7月>

赤銅の魔女 / 白銀の巫女 / 青炎の剣士

 紐結びの魔道師 (乾石智子) [創元推理文庫]



<8月>

デイ・トリッパー (梶尾真治) [徳間文庫]

連続自殺事件 (ジョン・ディクスン・カー) [創元推理文庫]

神とさざなみの密室 (市川憂人) [新潮文庫]

ベルリンは晴れているか (深緑野分) [ちくま文庫]



<9月>

☆アロワナを愛した容疑者 警視庁いきもの係 (大倉崇裕) [講談社文庫]


 

<11月>

ネクスト・ギグ (鵜林伸也) [創元推理文庫]

虹を待つ彼女 (逸木裕) [角川文庫]



<12月>

☆かがやき荘西荻探偵局 1&2 (東川篤哉) [新潮文庫]





 さて、今年読んだ本についての発表は以上です。



 ここ1年間の私の近況については、ちょっと長くなるかと思うので元旦の記事にまとめて記載します。



 だらだら続けてきたこの駄文ブログも、2500件を超える記事数となりました。最盛期と比べると閲覧数はめっきり減りましたが(おいおい)、それでも覗きに来てくださる方がいるうちはがんばろうと思ってます。



 これからも、皆さんの暇つぶしの一助になれば望外の幸せです。



 それでは皆様、良いお歳を。  m(_ _)m


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