2021年 読んだ本ベスト30




 新型コロナウイルス・デルタ株が落ち着いたかと思ったら、オミクロン株なる新型に翻弄されそうな新年が見えてきた2021年の終わり。

 皆様は如何にお過ごしでしょうか。私 mojo はなんとか無事に生きております。



 ということで、年末恒例のランキング発表です。



 毎回書いてますが、私 mojo の独断と偏見で決めてます。皆さんの評価と一致しない場合もあるかと思いますが、私の好みの問題ですので、石を投げたりせずに(笑)ご寛恕ください。



 対象は、原則としてオリジナルのフィクション作品のみです。

 ノンフィクションとノベライズも、合わせて10冊くらいは読んでるんですが、感想を書くのが面倒だったので記事にはしてません(おいおい)。



 シリーズ作品や、文庫化に際しての分冊化などの場合は1つにまとめてしまったものもあります。悪しからずご容赦ください。



 あと、挙げてある本の中にはまだ記事に書いてないものも含まれます。現時点で、読了したのにまだupしてない本が10冊くらいあります。1月中にはupする予定ですが。





 まず、ベスト30発表の前に殿堂入り作品の発表を。



「夏への扉〔新版〕」(ロバート・A・ハインライン)[ハヤカワ文庫SF]



 まさかの実写映画化、そしてそれに合わせての新版発行と根強い人気を証明しました。ブログの記事にも書きましたが、大学時代の思い出の一冊でもあります。詳しくはそっちの文章を読んでください(おいおい)。





 それでは第1位~第10位まで。私の評価はすべて星4つ半です。



第1位「炎の塔 / 波濤の城」(五十嵐貴久)[祥伝社文庫]

 消防士・神谷夏美シリーズ第1作&第2作。現在第3作が発売中とのこと。

 三部作とか言わず、もっと続けてほしい。



第2位「medium 霊媒探偵城塚翡翠」(相沢沙呼)[講談社文庫]

 各種ミステリランキング総なめも納得の一作。



第3位「かがみの孤城 上下」(辻村深月)[ポプラ文庫]

 本屋大賞受賞の感動作。もし映画化されるなら実写じゃなくてアニメの方がいいと思うんだけどな。



第4位「蒼海館の殺人」(阿津川辰海)[講談社タイガ]

 まさに新本格ミステリの大作。



第5位「機龍警察 暗黒市場 上下」(月村了衛)[ハヤカワ文庫JA]

 はやく続きも文庫化してほしい。



第6位「敗北への凱旋」(連城三紀彦)[創元推理文庫]

 この ”犯人” はスケールでかすぎ異色すぎ。



第7位「星系出雲の兵站-遠征-(全5巻)」(林譲治)[ハヤカワ文庫JA]

 「星系出雲の兵站」の続編だけど、正編も傑作。



第8位「深淵の覇者 新鋭潜水艦こくりゅう「尖閣」出撃」

 (数多久遠)[祥伝社文庫]

 ”潜水艦もの” に外れなし。「サブマリン707」「青の6号」が好きなら読むべし。



第9位「ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン

  / メカ・サムライ・エンパイア

  / サイバー・ショーグン・レボリューション」

 (ピーター・トライアス)[ハヤカワ文庫SF]

 歴史改変三部作。ロボットアニメファンなら第2作から読むのもアリ。



第10位「あとは野となれ大和撫子」(宮内悠介)[角川文庫]

 主役の女の子以外はみな外国人だし、みんな ”撫子” ってガラじゃない子ばっかり(笑)だけど、傑作。





つづいて第11位~第20位まで。星数はすべて星4つ。



第11位「ヨルガオ殺人事件 上下」

 (アンソニー・ホロヴィッツ)[創元推理文庫]

 正統派謎解きミステリ。上手いとしか言いようがない。



第12位「グラスバードは還らない」(市川憂人)[創元推理文庫]

 いつもながら、抜群のストーリーテラーぶり。



第13位「暗色コメディ」(連城三紀彦)[双葉文庫]

 連城マジック炸裂。いささか強引ながら最後まで読まされてしまう。



第14位「碆霊の如き祀るもの」(三津田信三)[講談社文庫]

 現代伝奇ミステリでは最高のシリーズ。



第15位「交換殺人はいかが?」(深木章子)[光文社文庫]

 小学生の安楽椅子探偵・樹来くん。コ○ンに負けるな。



第16位「アンデッドガール・マーダーファルス 1~3」

 (青崎有吾)[講談社タイガ]

 ホラー+アクション+本格ミステリ。てんこ盛りとはこのことだ。



第17位「柘榴パズル」(彩坂美月)[文春文庫]

 切ない家族の物語だけど、ラストは温かい。



第18位「金木犀と彼女の時間」(彩坂美月)[創元推理文庫]

 胸キュンSF学園青春ミステリ。



第19位「消えた断章」(深木章子)[光文社文庫]

 22歳になった樹来くんが遭遇する、二重誘拐事件の顛末や如何に。



第20位「沈黙のパレード」(東野圭吾)[文春文庫]

 久しぶりのガリレオ。湯川先生お帰りなさい。





つづいて第21位~第30位まで。こちらも星数はすべて星4つ。



第21位「他に好きな人がいるから」(白河三兎)[祥伝社文庫]

 初恋は実らないものなんですねぇ(しみじみ)。



第22位「磁極反転の日」(伊与原新)[新潮文庫]

 久しぶりに読んだSF大作。コロナ禍の今だから面白い。



第23位「空色の小鳥」(大崎梢)[祥伝社文庫]

 やっぱり子どもは幸せにならないとね。



第24位「人間動物園」(連城三紀彦)[双葉文庫]

 ラストに至って二転三転、容易に底が見えません。



第25位「聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた」(井上真偽)[講談社文庫]

 論理的すぎてついていけない(笑)。



第26位「螺旋の底」(深木章子)[講談社文庫]

 ラストで ”背負い投げ” が炸裂。



第27位「図書館の殺人」(青崎有吾)[創元推理文庫]

 相変わらずの天馬くんだけど、これが通常運転なんでしょう。



第28位「三本の緑の小瓶」(D・M・ディヴァイン)[創元推理文庫]

 これってラブコメだよねぇ? え? 違う?



第29位「開かせていただき光栄です / アルモニア・ディアボリカ」

 (皆川博子)[ハヤカワ文庫JA]

 この2作で完結かと思いきや、まさかの3作目が刊行だって。



第30位「風神の手」(道尾秀介)[朝日文庫]

 これもある意味悲惨な話だけど、ラストで救われる。





さて、ベスト30は以上なのですが

例年31~60位まで紹介しているので以下に掲げます。

ここまでくると順位は余り意味がないので読了順に載せます。

題名の★印は星4つ、他の作品は星3つ半です。



<1月>

★「銀河英雄伝説列伝1 晴れあがる銀河」(田中芳樹)[創元SF文庫]

「誰も僕を裁けない」(早坂吝)[講談社文庫]

★「六つの希望 吉祥寺探偵物語」(五十嵐貴久)[双葉文庫]

★「海賊島の殺人」(沢村浩輔)[創元推理文庫]

「信長島の惨劇」(田中啓文)[ハヤカワ時代ミステリ文庫]



<2月>

★「七つの海を照らす星」(七河迦南)[創元推理文庫]

「片桐大三郎とXYZの悲劇」(倉知淳)[文春文庫]

★「アルバトロスは羽ばたかない」(七河迦南)[創元推理文庫]

★「鬼畜の家」(深木章子)[講談社文庫]



<3月>

「深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説」(辻真先)[創元推理文庫]

「開化鉄道探偵」(山本巧次)[創元推理文庫]

★「怨み籠の密室」(小島正樹)[双葉文庫]

★「ふたえ」(白河三兎)[祥伝社文庫]

「夢と魔法の国のリドル」(七河迦南)[新潮文庫nex]



<4月>

「罪の余白」(芦沢央)[角川文庫]

「衣更月家の殺人」(深木章子)[講談社文庫]



<5月>

「死神さん」(大倉崇裕)[幻冬舎文庫]

★「首無館の殺人」(月原渉)[新潮文庫nex]

★「犬神館の殺人」(月原渉)[新潮文庫nex]



<6月>

「卒業したら教室で」(似鳥鶏)[創元推理文庫]



<8月>

「からくり探偵 百栗柿三郎」(伽古屋佳市)[実業之日本社文庫]

「半席」(青山文平)[新潮文庫]



<9月>

「運命の証人」(D・M・ディヴァイン)[創元推理文庫]

「花窗玻璃 天使たちの殺意」(深水黎一郎)[河出文庫]



<10月>

「カナダ金貨の謎」(有栖川有栖)[講談社文庫]



<11月>

★「永遠の森 博物館惑星」(菅浩江)[ハヤカワ文庫JA]

「元彼の遺言状」(新川帆立)[宝島社文庫]

「災厄の紳士」(D・M・ディヴァイン)[創元推理文庫]

「ミネルヴァの報復」(深木章子)[角川文庫]



<12月>

「ゴーストハント(全7巻)」(小野不由美)[角川文庫]






 さて、読んだ本についての発表は以上です。

 あとは、私の近況についてちょっと書いて終わりにしましょう。



 私の身の上に起こった今年最大の変化は、ついに「年金生活者」になった、ってことですかね。

 とはいっても65歳前なので全額は出てませんが、パートタイムでの乏しい稼ぎの身にはありがたいことです。



 それ以外は、全くといっていいほど生活に変化はしてません。仕事でも、昨年は2か月ほどあった在宅勤務も今年はゼロで、通常勤務の1年間でした。



 秋くらいからコロナも落ち着いてきましたが、旅行にも行かずに模範的な「ステイホーム市民」を実行してます。

 昨年の緊急事態宣言中は、外出するのは出勤と生活物資入手のためのスーパー通いくらいでしたけど、今年は映画と外食がちょっと増えましたから、外出自体はやっぱり増えましたね。



 そのぶん読書に回す時間が減ったみたいで、読めた冊数も昨年の221冊を下回って188冊に。それでも、統計を取り始めたここ20年ほどの間では、歴代で2位の冊数になりました。



 読んだ総ページ数は文庫換算で約67600ページ。1日あたり平均185ページくらい読んでいたことになります。時間にしたら2時間弱くらいかな。



 それに加えて、昨年に続いて目標としていた「2日に1回の読書録up」も何とかこなせたようです。



 ただ、来年はどうなるのでしょうかね。オミクロン株の影響はまだ分かりませんが、感染者がある程度増えていくのは仕方がないのでしょうね。

 こんなに「将来が見通せない時代」になるなんて、数年前には考えられませんでしたよ・・・




 だらだら続けてきたこのブログも、2300件を超える記事数となりました。内容の質は保証できない駄文の山ですが、それでも覗きに来てくださる方がいることが励みになってます。



 これからも、皆さんの暇つぶしの一助になれば望外の幸せです。



 それでは皆様、良いお歳を。  m(_ _)m


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