恒例の「感想・・・のようなもの その2」 キャラ編を載せる。
毎度言ってますが、まとまりの無い駄文の羅列なので、おヒマな方はどうぞ。
※例によって、盛大にネタバレ満開で書いてるので、
ディスク待ちの人や、TV視聴組の人はご遠慮下さい。
今回、「その1」の各話感想が思いのほか長くなってしまったからか、
キャラ編はちょっと短めになってしまった。
それでは、まずはヤマト側のキャラからいってみよう。
■沖田
15話と18話で、敵陣の中央突破を2回も行ったので
「沖田戦法って、なんとかの一つ覚えじゃ無いか」って感想がネットにあったが、
それは違うんじゃないかなーって思う。
15話の時は、ドメルが仕組んだ罠にかかり、仕方なく(他の方法が無く)
中央突破を挑まざるを得なかった。
このときの沖田はドメルの打つ手に対し最後まで後手後手に回って、
結果的に後続部隊に包囲されて撃沈寸前まで追い込まれてしまった。
18話は逆で、沖田は篠原の身を挺した偵察によってバラン星の状況を把握しており、
このときの中央突破には沖田なりの作戦もあったし勝算もあったはず。
(バラン星を迂回した場合の、ヤマト計画の成功率低下も勘案したはずだし)
実際、沖田はバラン星戦では常に先手を取り、
ガミラスは後手に回ってヤマトを取り逃がした。
もちろんそこにはゼーリックの指揮能力の欠如、デスラーの介入、ゲールの裏切りと、
ヤマトを利するいくつもの要因があったのは否めないが。
(いくら沖田でも、今回の作戦は幸運が味方しないと苦しかっただろう)
とにかく、一万隻の大艦隊相手に単艦で殴り込みをかけて
結果的に、見事に土俵外へのうっちゃりを決めてみせたわけで、
沖田の指揮官としての能力が卓越していることを改めて示したわけだ。
16話では反乱を一喝で締めてみせ、
17話でも自動航法室の真実を開示するなど
第五章はとにかく「沖田無双」の章だった。
あまりに元気すぎたので後が心配になる。
七色星団あたりで戦闘中に倒れそう・・・
■古代
沖田があまりに目立ちすぎて、主役としての出番が少なかったねえ。
16話ではビーメラ4に降りていて、反乱騒ぎに関わることもできなかった。
まあ、あの場に居合わせたら伊東一派と本気で銃撃戦をする騒ぎに
なってたかも知れないので、いなくて正解だったかな。
(旧作の血の気が多い古代だったら、死人の山ができてたかもしれん・・・)
ヤマトに帰ってきたら、いきなり雪に抱きつかれて、
実は反乱騒ぎで一番得をした人だったりする。
17話でも、真田さんが主役の回だったし。
ここから呼称が「副長」から「真田さん」になるんだね。
旧作ではバラン星の戦い後に艦長代理に指名されたが
今回はそれはなさそうだ。
ただ、沖田の健康状態が第六章以降、さらに悪化すると予想してるので、
どこかで戦闘指揮を引き継ぐときが来るんじゃないかなぁ・・・
ラストの地球を目前にした最終戦では、
デスラーと一対一で対峙するシーンが必ずあると思うので、
それまでにはきちんと主役らしいポジションにいてほしいね・・・。
■森雪
16話でイスカンダル人疑惑をすっぱ抜かれた雪さん。
記憶が無いので、自分でも否定しきれないところが辛い。
周囲の反応も決して好意的なものでは無く
(16万8000光年の命がけの旅を
「試練を与えた」の一言で済ませられたら、そりゃ怒りたくもなるわな。
「俺たちを何だと思ってる」って、伊東でなくても文句の一つも言いたくなる。)
彼女にとっては、針のムシロ状態だったのかも知れない。
古代と連絡が取れたときの表情、
帰ってきて抱きついてしまうところを見てると
ニブチンの朴念仁の戦術長でも、その天然ボケぶりこそ、
このときの雪にとってはこの上ない救いだったんだろう。
システム衛星での真田の話から、イスカンダル人である可能性は
かなり低まったとは思うが、でもユリーシャとの間にはまだ秘密がありそう。
■島
第五章では、MVPはもちろん沖田だろうが、隠れMVPは島だろう。
新見姉さんのフェロモン攻撃にも耐え抜き(?)
反乱に加わったふりをして星名とともに鎮圧に一役買う。
2199開始時は「軽い」とか「チャラい」とか
さんざん言われていたような気がするが、
11話の「開戦時の先制攻撃」のエピソードあたりから
どんどん生真面目さが目立ってきた。
ある意味旧作以上に「堅い」人間になってきたような気がする。
さらに、反乱に加わった「ふり」をするような腹芸もこなしてみせた。
(旧作の島だったら、「そんなことはできない!」って
つっぱねて終わりだったかも知れない。)
このあたり、演じた鈴村健一さんの上手さが光ってたね。
島にはいまのところ女性陣との絡みは少ないが
これは続編をにらんでいるのでしょうかね? まさかね。
■真田
17話の主役回を通して人間味を一気に増してきた真田さん。
どうしても「スタートレック」のアンドロイド・データ少佐のイメージが
少なからずつきまとう感じもあったのだが、今回ですっかり払拭されたね。
憑依状態の百合亜との波動砲談義に夢中になって
髪型の変化に気づかないなんてお茶目すぎる。
このとき、何か波動砲理論を通じてヒントを得たような描写があったが
これ、後々のエピソードに絡んでくるんだろうか?
17話でのゆきかぜ出航直前の港内アナウンスで
「試製魚雷の積み込みを開始せよ云々」っていってるくらい
無駄の無いシナリオなので、あながち無いとは言えない。
(ゆきかぜの魚雷だけがガミラス艦に通用したのは、
ヤマト用の魚雷の試作品を積んでたから、という裏設定をここで明かしてる。)
まさか、旧作最終話に出てきた「アレ」につながってる?
あと、2192年の大学の研究室があまりにもレトロすぎて
どう見てもせいぜい1980年代にしか見えない。
紙製の本も大量にあるし、棚にあるのはフロッピー内蔵のPCでしょ、あれ。
真田さんの専門は考古学じゃないはずなんだが・・・
まあスタッフはわかっててあえてああいう描写にしてるんだろうけどね。
(2199のスタッフが大学生だったの頃の研究室なんだろうな。)
残念ながら私が大学生だった頃は、まだPCはそんなに普及してなかったなあ。
思い返すと
大学1年の夏が「宇宙戦艦ヤマト(映画版)」、2年の夏が「さらば」、
3年の夏が「新たなる旅立ち(TV)」(映画は「銀河鉄道999」だったなあ)
4年の夏が「ヤマトよ永遠に」だった。
ヤマトブームまっただ中の大学時代だったわけだが・・・
コントロール衛星の中性子シャワーの時も、
「こんなことで『あの真田さん』が死ぬはずが無い」って信じてはいたが、
それでも一瞬ひやりとしたのは内緒だ。
■南部&相原&太田
相原と太田は今回、ほとんど目立ってないね。
山本が保安部員を倒したときに「おおーっ」って拍手してたくらいか。
百合亜が星名に連れて行かれて、相原はがっかりしてたけど、
君には「逆玉」が待っているはずなんだから落ち込むな!
でも2199じゃわからんけどな!(えーっ)
南部は、雪の異星人疑惑を聞いても、一生懸命否定するなど
なかなか一本気なところを見せてくれたけど
結果は玉砕だったね。お疲れさん。
でも、かねてからの念願だった「いいじゃないか、星の一つや二つ!」が
今回実現したからいいじゃないか!(えーっ)
■佐渡&原田
原田は加藤と食堂でいちゃいちゃ。
タメ口で話しているなんて、ずいぶん距離が縮まってるね。
無事に帰れば原田は寺の嫁だな。
佐渡先生は、第四章あたりから急激にマトモに仕事をする姿が増えてきて
17話での沖田との会話を見ていると、艦長にものを言える唯一の人になってる。
このへんも旧作通りだが、千葉繁さんもすっかり板についてきたね。
■山本
古代と雪が親しげに話しているところから逃げ出すなんて純情なタマちゃん。
今回は、篠原との間に恋愛フラグめいたものが立ちそうなんだがどうだろう?
何にしろ、まずは生き残ることだよなあ。
まあ彼女は、少なくともメルダと再会するまでは生きていると思うんだけど。
保安部との肉弾戦で圧倒的な格闘技量を見せつけた。
古代戦術長&2199のメインヒロインの座をかけた、船務長との
無制限一本勝負の頂上決戦を見てみたいのは私だけではないはずだ(えーっ)
山本のキックが勝つか、雪のエルボーが炸裂するか!?
(今作の雪は、女子プロレスのリングコスチュームを着せてもさまになりそうで困る。)
■加藤
原田との仲も順調で、山本と篠原を上司として見守るなど
公私ともに充実している様子。しかし、平穏な日々もこれまでだ。
次の第六章、七色星団会戦では、華々しく一大航空作戦が展開されるはずだ。
ネットのウワサでは、ガミラス軍のエースであるゲットーとの一騎打ちもあるらしい。
圧倒的なガミラス空軍の猛攻にさらされて、ヤマト航空隊は何人生き残れるのだろう。
航空隊最大の見せ場なのだが、最後の活躍の場にならないことを祈るのみ。
■篠原
戦争物では「いい奴ほど早く死ぬ」のセオリー通り、
第五章でてっきりご退場になるかと思っていたのだが、意外にも生き延びた。
こうなったら、絶対最後まで生き残って山本をものにしてもらいたいものだが・・・
■藪
この人も、旧作では珍しい落命組だったので、
この第五章の反乱騒ぎでお亡くなりになるものだと思ってた。
それもカマキリに食べられるという悲惨な末路で。
こちらも生き延びてくれたのだが、
どうも藪君は地球まで帰れなそうな気がしてならない。
このままではいいところナシで終わってしまうので、
死ぬ前に、どこかで一度は漢を見せてほしいものだ。
(もう死ぬと決めてかかってるね私。)
■平田
赤道祭以来、出番の少なかった主計長、久々の登場。
アナライザーの強化ユニットに興奮したり、
「ムシはイヤ!」って叫びながら逃げるとか、新しい面を見せてくれた。
でも、早くオムシスを直さないとガミラスと戦う前にヤマトが幽霊船になっちまうぞ。
■伊東
オーディオ・コメンタリーで、関俊彦さんも旧作のファンで
「さらば」は映画館に三回行ったとか言ってる。
ヤマトで声優を志した久川さんといい、
40代以上のアニメ業界人なら思い入れのある人はたくさんいるんだね。
イズモ計画派は、7話あたりからうごめいていた割には、
けっこうあっさり鎮圧されてしまった。
反乱話には前後編2話くらいかけると思ってたので、1話で収集したのは意外。
これはきっと、伊東がらみでまだ一波乱あるのだろう。
OCでも、監督が「伊東にはまだ出番がある」云々言ってたので、期待しよう。
再登場は雪辱戦なのか、さらなる腹黒化なのかはわからんが。
それに、異星人に対して異様なまでの嫌悪感を示してるけど、
そのあたりの理由も明かされるのかな?
■星名
このキャラは、どんな目的で設定されたのかが今ひとつ分からなかった。
たんなる伊東の「おまけ」のはずはないし、ましてや「お稚児さん」のわけもなし。
ネットのウワサでは「実は反乱の影の首謀者」じゃないかとか
いろいろ予測が飛び交っていた。
今回、ひとまず正体が明かされたのだが
思ったのは「じゃあ、こいつ何歳なんだよ。ぜったい18歳じゃねえだろ・・・」
若作りしてるが、実際は10歳くらいさばを読んでて伊東と同じくらいの歳だったりして。
■岬百合亜&アナライザー
第五章の百合亜はユリーシャ憑依状態が95%くらいだったね。
萌え萌えのロリキャラかと思ってたら、重要人物だったわけだ。
YRAはどうなるのだろう? 自然消滅かな。
前回だかその前だがのYRA(ネットラジオの方)で、
「今回はドラマパートはありません」って断りが入った回があったよなあ。
あれも本編との絡みが理由だったらしいが。
巨大昆虫に襲われてもキャッキャッと喜んでるあたり、
かなりの天然ぶりだね、ユリーシャは。
第六章では、いよいよイスカンダルの位置が判明するはずだが、
そのとき、彼女はどんなことを語るのだろう。
アナライザーは武装ユニットを装着してバトルモードを披露。
実写版からの「いいとこ取り」なのだろうけど、
第七章では間違いなくヤマト艦内での白兵戦があるはずなので、
そこでの大活躍を期待しよう。
ヤマト側のキャラ編でした。ガミラス側のキャラは「その3」で。
この記事へのコメント
さしみ
「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」は、現代の日本のアニメブームを引き起こした始まりの作品ですので、こちらも観てみたい気がしますが。
テレサは、さらばの様に裸でもいいと思います。子供の時はHだなと思ってましたが、今は、神秘性が増すので、そのままがいいかもとは思っています。
それと、古代、雪、佐渡先生、真田、島さんは生かして欲しいですね。あ、2になっちゃうか。アニメだから、何回も生き返らせる事は出来るんですけどね。
バンダイさんが権利を買ってリメイクしてるんでしょうから、死なせて続編を作れないような設定にはしないとはおもいますが。
さしみ
あと、玲さんという人が出てきた時は、エヴァかと思いましたが・・・。若い人に馬鹿にされちゃいますよね。これは失敗かも。
mojo
亀レスですみませんでした。
私はこのブログのあちこちでも書いてますけど、
続編は要らないと思っています。
旧作が続きを作るたびに内容がgdgdになっていくのを見てましたから・・・
でも2199の出来を見てると、
「このクオリティで続きが見たい」という気持ちが
湧いてこないと言ったら嘘になります。
現在の盛り上がりを見てると、続編の可能性は充分にありそうな気はします。
彗星帝国編になるのかそれ以外の内容になるかも分かりませんが、
願わくば、2199で帰ってきた旧作ファンの期待を
裏切らない出来にして欲しいと思います。
山本玲については、内容を見てもらえば性格も全く違うキャラだいうことがわかりますけど、見ずに批判する人もいますからねぇ。
でも、私が2199最大の(?)失敗だと思うのはアホ毛なんです・・・
さち
いまいち緊迫感、というか。
反乱は追い詰められた側が起こすものだから、ゲーム感覚が首謀者となると、現実感があんまりなくて。
雪が古代に抱きつくのも、そこまで仲良くなってたのかな?と、
山本に取られたくない、という作戦なら納得。
と、いう感じでした。
反乱というよりも悪ふざけな感じでしたから。
沖田艦長の馬鹿もーん!が納得。
沖田艦長の声ガ迫力あって良いですね。
寝てるシーンは、ハイジのおじいさんに見えて仕方ないです。
古代の声は若くて色気ありますね。
今回のキャラの方が私は好きですが。
mojo
亀レスで済みません。
反乱騒ぎも、いままでさんざん伏線を張っていた割には
ちょっとあっけない気はしましたね。
わたしはもともと反乱話で前後編2話くらい使うと思ってました。
尺の都合で1話で収めるためにあっさり気味になってしまったのかも。
雪が古代に抱きついたのは、そんなに違和感はありませんでした。
このときの雪は(記憶が無いが故に)
自分でも否定できない異星人疑惑にさらされて、
かなり精神的にまいっていたのではないでしょうか。
古代は朴念仁ではありますが、
そのためか(?)雪に対して「宇宙人の親戚いる?」
ってずばって聞くくらいおおらか(?)な性格のようなので
このときの雪にとっては古代だけが気持ちを許せる相手だと
感じられていたんじゃないかな・・・って思ってます。